株式会社オプト
カスタマージャーニーの精度が向上。
課題の解像度が上がり提案クオリティがアップ
株式会社LIXIL様は、人びとの住まいの夢を実現するためキッチン・トイレ・お風呂などの水まわり製品や、ドア・窓・エクステリア・インテリア建材などを開発・提供する会社です。世界150カ国以上、10億人以上に豊かで快適な生活を提供しています。
多様な生活様式や変化するニーズに機動的に対応し、これからの住まいを提案し続ける同社。生活者の視点・インサイトを的確に捉えるため、チャットインタビューサービス『Sprint』をご利用いただいています。導入の背景や活用方法、効果について、Technology Innovation本部 プロセス改革部 オープンイノベーション推進グループの山嵜 悟様にお話を伺いました。
株式会社LIXIL
/ Technology Innovation本部 プロセス改革部 オープンイノベーション推進グループ
/ 山嵜 悟 様
――まずは事業内容とご担当の業務内容を教えてください。
LIXILは豊かで快適な暮らしを支えるキッチン・トイレ・お風呂などの水まわり製品と、ドアや窓、インテリア・エクステリアなどの建材製品を開発・提供している会社です。私が所属するオープンイノベーション推進グループは本社の研究開発部門で、研究開発部門や事業部門のオープンイノベーションを推進していくのが役割です。
研究開発部門や事業部門から「こういったことをしたい」という相談を受けることが多く、それぞれのシチュエーションに合ったテクノロジーやツールなどを探してマッチングするという業務にあたっています。必要となる知見やリソースを外部から持ってきて、社内部門とつないでいく仕事です。
――Sprintを導入したきっかけと、導入前に抱えていた課題を教えてください。
私たちも生活者の一人ではあるものの、社内にいるとどうしても専門的になりすぎてしまい、客観的な視点を持ちにくい側面があります。また、今は多様なライフスタイルや価値観を持つ方が増えていて、多様なお客様のニーズに応えていくことがより重要になってきました。
そういった背景もあり、以前から調査をおこなっていました。ただ、ある程度の規模の調査を実施するとなると、調査票を作成するのにかなりの時間がかかり、実施してフィードバックをもらうまで、さらに期間を要します。
Zoomなどのツールが浸透してからは1on1のオンラインインタビューも数多く実施してきましたが、面談スケジュールを調整しなければならず、準備にやはり相応の時間がかかります。
弊社では商材ごとに企画や開発の部門があり、リサーチは各事業部門にとって必須の業務です。もっとスピーディに調査できる方法を探していたときにSprintを見つけて、すぐに相談させていただきました。
――最初にSprintを知ったときは、どんな点に魅力を感じましたか?
大きく3つあります。1つ目は、調査実施までの圧倒的なスピードです。思いついたらすぐに、一般の生活者にヒアリングできるというスピード感は一番の魅力でした。
2つ目は、チャットで実施できるところですね。社員が普段から使い慣れているものなので、導入時の教育コストがかかりません。ちなみに導入にあたっては、実際に操作している動画を撮って、使い方マニュアルとともに社内に共有しました。「やり方がわからない」という声もなく、すぐに各部門のメンバーたちが使い始めました。
3つ目は定額プランということ。その都度コストが発生するとなると、ツールを利用する上で精神的なハードルが高くなります。定額制ということで、各部門のメンバーが利用しやすいと考えました。
――Sprintをどのような場面で、どんな風に活用されていますか?
研究開発部門や事業部門のメンバーを中心に、Sprintを利用しています。目的は大きく2つで、「こんな製品を作ったら、どういう反応があるのか」という仮説を検証したい場合と、そもそも問題点が不明瞭で仮説が今ひとつ立てられないときに、情報を集める手段として用いています。
――実際に利用してみた所感を教えてください。
利用している社員たちが口を揃えていうのは、「速い」「楽」という2つです。モニターのスクリーニングからインタビュー終了まで約30分あればできるので、「これを聞いておきたいな」と思ったら、すぐに実施できます。また、定額プランなので調査のたびに誰かの承認を得る必要がなく、「気が楽になった」という声も多いですね。
Sprintは画像の共有ができるので、とくに弊社のような業態ではかなり便利だと感じています。弊社側から提示することもあれば、モニターを募る際に画像提供の了承を得た上で、商品の使用場面などを撮ってインタビュー中に共有してもらうこともあります。
これまでは、そうした画像も自分たちで探しにいかなければならなかったのですが、Sprintで楽に収集できるようになりました。
――Sprintでとくに気に入っている機能を教えていただけますか?
チャットのコメントを簡単にテキストに落とし込める機能です。議事録をとらなくてもいいのは、かなり利点ですね。Excelでの共有も簡単にできるので、コンセプトを決めるときの判断材料などに役立てています。
これまでもいろいろなツールを導入してきましたが、アウトプットが面倒なものは徐々に使われなくなっていきました。Sprintを利用する社員がどんどん増えているのは、楽に使えて、かつ業務にダイレクトに役立つアウトプットができるからだと思っています。
――モニターの質についてはいかがでしょうか?
リサーチを行うときは、目的に適したモニターがいるか、質は担保されているかという2点を重視しています。通常、リサーチ会社のパネルを利用する場合は、事前に面談ができるわけではないのでアンマッチなケースも起こり得ます。
Sprintは自分たちでスクリーニングできることに加え、モニターのモチベーションを維持するための仕組みがある点が安心できます。モニターの質を担保する上で、こうした取り組みは重要なポイントだと思っています。
Sprintを導入する前は、1on1のインタビューをしたいとなっても数多く実施するのは時間的にもコスト的にも難しいところがありました。Sprintを導入してから、インタビュー数は大きく増加していると思います。
組織的なメリットでいうと、自分たちの構想や考えを一度生活者に聞いてみるという風土が定着しつつあることが大きいですね。Sprintのおかげで、「まずは生活者に聞いてみよう」というハードルがすごく下がったためと捉えています。
一般の生活者から気づきを得る、もしくは賛成・反対意見をもらうというところに重要な意味があると思っているので、そうした仕組みが事業部門に浸透しつつあることは大きな成果です。
――今後、Sprintをどのように活用していきたいとお考えですか?
オープンイノベーション推進グループとしては、もっと社内にSprintを広げていきたいと考えています。「私はジャストシステムの回し者ではないです」といいながら(笑)、Sprintの運用を積極的に推していますね。それくらい、とてもいいツールだと思っています。
――導入を検討中の企業様に向けて、Sprintのおすすめポイントを一言お願いします。
定性調査を、手間をかけずにスピーディにできることに尽きます。今は社内のコミュニケーションにもチャットを使っている会社が多いと思うので、チャット形式でヒアリングできるという点でも利便性が高いと思います。
また、資料作成の手間を省けるテキスト化の機能も、メンバーの工数削減に役立つはずです。生活者の声を重視する企業さんは、ぜひ一度活用してみるといいと思います。
社名 | 株式会社LIXIL |
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事業内容 | 水まわり製品および住宅建材を中心に、豊かで快適な住まいの実現に向けて、日本のものづくりの伝統を礎に、世界をリードする技術やイノベーションで、日々の暮らしの課題を解決する高品質で先進的な製品をグローバルに提供。 |
従業員数 | 56,097名(連結従業員数、2021年3月時点) |
※ ページ上の内容は公開時点の情報です。
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