インタビュー調査の質問例|
目的別の項目・インサイトを探る質問・注意点を紹介

11 July.2022 / インタビュー調査

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インタビュー調査では、対象者に様々な質問を投げかけることでライフスタイルやインサイトなどを探っていきます。

今回は、インタビュー調査の目的別の質問項目やインサイトの探索に有効な質問例などを紹介します。調査内容を検討する際の参考にしてください。

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インタビュー調査の質問項目の例

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インタビュー調査では、企画段階で調査目的やマーケティング課題を明確にし、それらを元に対象者に質問する項目を洗い出します。

ここでは、インタビュー調査の質問項目の例を目的別にご紹介します。

「使用状況・実態」を問う質問項目

商品・サービスのユーザーに使用状況や使用実態を聞く項目としては、以下のものが挙げられます。

  • 使用期間
  • 使用頻度
  • 使用する場所・シーン
  • 使用方法
  • 使用量
  • 使用する順番
  • 商品の収納場所
  • 使用している時の気持ち
  • 使用後の気持ち
  • 商品の満足度とその理由

「意識・価値観」を問う質問項目

調査対象のカテゴリーや商品について、対象者がどのような意識・価値観を持っているかを探るための項目例です。

  • 〇〇に対するイメージ
  • 対象者が思う〇〇のポジティブな点/ネガティブな面
  • 対象者にとって〇〇はどのような存在か
  • 〇〇がなくなったらどう思うか

「購入プロセスや購入理由」を問う質問項目

商品を認知してから購入に至るまでのプロセスや、購入理由を確認する項目例です。

  • 購入前の悩みやニーズ
  • 商品の認知経路
  • 購入前の商品に対するイメージ
  • 商品に興味を持ったきっかけ
  • CMやWeb広告の接触状況
  • 商品に関する情報収集方法(インターネット、テレビ、口コミなど)
  • 使用したデバイス(パソコン、スマホなど)
  • 購入場所
  • 比較検討した商品
  • 選定時に重視したポイント
  • 購入の決め手

「パッケージやコンセプトの評価」を問う質問項目

パッケージ案やコンセプト案を呈示し、感想や意見を聞きたい場合の項目例です。

  • 第一印象
  • 魅力を感じた点とその理由
  • 魅力を感じなかった点とその理由
  • (複数案ある場合は)より魅力を感じた案とその理由
  • 商品の特徴にふさわしいか
  • 自分に合っていると思うか
  • 使いたいと思うか

インサイトの探索に効果的な質問例

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インタビュー調査では、アンケート調査だけでは捉えづらい対象者の深層心理に隠されたニーズやインサイトを探ることができます。

ここでは、インサイトの探索に有効な質問例について、4つの要素(感情・要因・場面・背景)に分けてご紹介します。

「感情」を問う質問

対象者のインサイトは、感情について聞くことで引き出される場合があります。感情を問う質問例には以下のものが挙げられます。

  • 〇〇を初めて使用した時、どんな気持ちになりましたか?
  • どんな気分の時に〇〇を使いたくなりますか?
  • 〇〇に触れた/持った時の感触はどうでしたか?
  • 〇〇を使用している時はどんな気分ですか?
  • 〇〇を使い終わった時の気分はどうでしたか?
  • 〇〇が無かったとしたら、どんな気持ちになりますか?

「要因」を問う質問

上記のような感情が生まれるきっかけや要因を掘り下げて聞くことも効果的です。
質問例は以下です。

  • どのようなきっかけで〇〇を使い始めましたか?
  • 〇〇に興味を持ったきっかけとして、友人や有名人などの影響はありましたか?
  • 〇〇を購入する決め手となった情報は何ですか?
  • 〇〇を購入するにあたって、誰かに助言をもらいましたか?
  • 〇〇に興味を持ってからすぐに購入したのですか?

「場面」を問う質問

上記のような感情が生まれた場所やシチュエーションを確認する質問例です。

  • 初めて使用した場所はどこですか?
  • 初めて使用した時、あなたは何をしていましたか?
  • 使用した後に何をしましたか?
  • 誰かと一緒に使うことはありましたか?

「背景」を問う質問

上記のような感情に至った背景や理由を深掘りする質問例です。

  • そのように感じたのは、何らかの出来事の影響がありますか?
  • 〇〇を使用する前は、そのような気持ちになったことはなかったのでしょうか?
  • 気持ちが変わるきっかけとなった情報や出来事はありましたか?

インタビュー調査で質問する際の注意点

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対象者から様々な意見・情報を引き出すには、質問の仕方にも気を配る必要があります。
最後に、インタビュー調査で気をつけたい3つのポイントを紹介します。

オープンクエスチョンを心がける

質問方法は、自由に回答できる「オープンクエスチョン」と、「はい・いいえ」などに回答内容を制限する「クローズドクエスチョン」に大別されます。

<オープンクエスチョンの例>

  • 商品Aの印象をお聞かせください
  • どのような時に商品Aを使いたいと思いましたか

<クローズドクエスチョンの例>

  • 商品AとB、どちらが好きですか
  • 商品Aを使ってみたいと思いましたか

目的によって使い分ける必要がありますが、インタビュー調査では基本的にオープンクエスチョンを心がけ、対象者の自由な発言を促しましょう。

「なぜ?」を多用しない

「なぜ」という聞き方は行動の理由や背景を尋ねる際に便利ですが、多用すると対象者は問い詰められている気持ちになることがあります。

そのため、次のように言い換えることをおすすめします。

「なぜ、この商品を購入したのですか」
言い換え例①:この商品を購入した時に考えたことをお聞かせください
言い換え例②:この商品を購入する決心をした時に、どのようなことが影響したか教えてください

対象者に圧迫感を与えない聞き方を意識しましょう。

対象者を誘導しない

インタビュー調査は率直な感想や意見を述べてもらうことが重要なので、対象者を都合よく誘導するのはNGです。

具体例を以下に挙げます。

  • 質問する際に、先入観(バイアス)を与えるような情報を付け加える
  • 仮説通りに話が展開するように介入する
  • こちらに有利な話をしてくれる対象者にばかり話を振る

モデレーターは聞き役に徹し、話の流れを意図的に変えないよう注意しましょう。

様々な定性情報を引き出そう

インタビュー調査を成功させるためには、調査目的に合った質問項目を用意し、適切な聞き方で実施することが重要です。回答を上手く深掘りできれば、対象者の潜在ニーズやインサイトを探ることもできます。ここで紹介した質問の例や注意点を参考に、デプスインタビューやグループインタビューで様々な定性情報を引き出しましょう。

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